Pan FとFX-39IIで歩く新宿御苑

どうも、キムです。

Kowa Sixの相棒を決めかねています…。モノクロフィルムについてです。

今回はIlfordのPan F+を詰めて、新宿御苑に行ってきました。

 

目次

 

新宿御苑は盛況


休日、撮影日に当てていた日が晴れてくれたので、新宿御苑まで出かけてみました。値上がりする前に行っておきたかったですし笑。

 

www.env.go.jp

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ハクモクレンや早咲きの桜が見事に咲いてまして、大勢の方がご覧になっていました。平日にも関わらず、園内では日向ぼっこ、ピクニック、花見をしている方がいっぱいいました。

 

Pan F、そしてKowa Sixとの組み合わせ

Pan Fは割とどこでも売っている印象があります。ヨドバシやビックカメラなんかでも取り扱っているので、使いやすいですね(買いやすいかはもちろん別笑)。B&Hならブローニーは$6.09(3/15時点)で売っています。送料は高く付くにしても買う量や買い方を工夫すれば安く上がりますね。
今回はISO50に設定して撮影してきました。日が強かったので、そこまで苦労はしなかったです。僕はKowa Sixのスッとした気持ちのいいボケ感が好きです。なので、被写体にもよりますが、大体において絞りは2,3段しか絞らないことが多いです。そのため晴れている日にKowa Sixを使おうとすると低感度のフィルムしか使えません。つまり僕の場合、Kowa Sixと低感度は組み合わせ的にいいんですね。このPan Fも使っていて特にISO50で困りませんでした。

 

プロセッシング

乳剤が旧型でフィルムベースは厚めなので、やっぱり前回のRetro 80sより巻き取りやすかったです。また、乾燥が終わって取り込む時にもカールが付いていなかったです。やっぱり厚めのフィルムは取り扱いが楽ですね。
シャープさと自分の好きな粒状感を狙って、現像液は以前も紹介した、AdoxのFX-39IIを使いました。

www.film-photo-daigakusei.work

 現像後...

 

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現像液の廃液は、薄く透明度の高い黄色でした。ちょっと尿っぽい。前回の濃いお茶とはかなり違います。停止液の廃液も透明だったので、やはりそこまで濃い廃液じゃなさそうです。
定着から水洗で、色の入った廃液も出ませんでした。水洗のタイミングで色がだんだん薄くなると、「あ、もうそろそろだな」 って指標になっていいんですけどね。アクロスとかがそうですね。
ネガ自体は紫ベースです。この前のRetro 80sはかなり透明度の高いグレーでした。スキャンのしやすさは譲る感じですね。

 

仕上がりやいかに

今回は上がったネガをお店スキャンしました。ネガとスキャンデータ、あまりにも違い過ぎませんか?笑。ネガを確認する限り中間トーンも保持されていて、柔らかさも保っているんですが、スキャンデータは全体的に硬すぎます。確かにこの日は日が強かったですけど、ここまで硬くない印象です。普段お店スキャンはしないので、今回やってみて驚愕しています笑。それを前提にご覧ください〜

 

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大木で枝も地面に着いちゃっていたので、それを撮影したんですが、背景がうるさかったですね。よくわからない写真になっちゃいました。

 

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うーん、これも背景がうるさいですし、今となってはよくわからない写真になっちゃいました。残念。

 

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これだけ、激しい動きのある木だったので、その激しさを表現したくてY2フィルターを付けてみました。この日はコントラストの激しい日だったので、いらなかったですかね笑。

 

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奥に新宿の象徴ドコモタワーを置いてみました。前ボケの枝、カッコ良かったので前に置いてみたんですが、想像以上に邪魔になってしまいました。

 

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Kowa Sixの玉ボケってこんな感じなんですね。ちょっと歪んだ玉って感じですね。でもけっこうキレイです。

 

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仲良くなったおばちゃんです。紅豊という桜が好きみたいで、勝手に心の中で紅豊おばちゃんと呼んでいます。「撮ってもいいですか?」と聞いたら許していただけました。ウエストレベルで、ルーペを覗かないで撮影したんですが、なんだかんだいけました。歩き疲れて休んでいたみたいです。肌の感じがよく出ていますね。Pan Fの良さを垣間見ることができた気がします(気がする)。

 

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この写真、一回スキャンしてみて、めっちゃ黒つぶれ。ネガは潰れている感じないんですよ。それで同じ写真をもう一度スキャンし直したのがこちら。

 

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グレーなんですよ。うーん、SP-3000のスキャンと言えど精度に関しては微妙ですね。

 

まとめ

今回は、Pan F+を詰めて新宿御苑に行ってみました。その後FX-39IIで現像して、お店でSP-3000スキャン。やっぱりフロンティアの調整が入るので、スキャンも微妙だなと思いました。結局、スキャンデータはプリントするための(ないしはネガを管理するための)補助でしかないな、と。スキャンデータを本格的に利用するにはちょっと工夫が必要だし、それをするのは白黒銀塩の楽しみを知っている人からすれば本末転倒でしかないですし。ベタ焼きもあると便利ですし、単純に良いもんです。もったいないのはデータ化して微妙でそのネガが日の目を見ず、でも意外とネガ自体は良くてプリントしたらしっかり語ってくれるとき。こうなったらもったいないですよね。だからデータ化するだけでなくネガを見る癖をつけたほうが良さそうです。今回のネガも見てる感じ、スキャンデータみたいに硬すぎていないので、全然プリントも難しくなさそうです。
あー、プリントしたい笑。

 

ISO50のフィルムをコントラスト高い日に撮影して、50で現像しているので、硬調過ぎました。25で撮影・現像してもいいなと思いました。また、Pan Fの絵画的美しさを活かすにはコントラストが高過ぎたかな、とも思います。もうすこし軟調に、トーンの美しい写真が好きですし、Pan Fの持ち味を伸ばすにはそうした方が良さそうです。でもISO25のデータがSilversaltさんにも、The dev massive chartさんにもないので、自分で見つけるしかないですね笑。

モノクロームな深淵を彷徨う旅はまだまだ続きそうです。納得するネガをつくって、ニヤニヤしたいもんですね。

 

今回の写真

Kowa Six / Kowa 85mm f2.8
Pan F+@50 in FX-39II(1+9)
5.5min (20 / 60 / 4) 20℃
スキャン : Fujifilm SP-3000

 

今回のフィルム

 

 

Ilford Pan F Plus Camera Film Black and White 135/36 1 Reel

Ilford Pan F Plus Camera Film Black and White 135/36 1 Reel

 

 

 

Ilford Pan F Plus Camera Film Black and White 120 1 Reel

Ilford Pan F Plus Camera Film Black and White 120 1 Reel